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血糖値チャレンジ! その4 カップヌードル対決 普通のvs高蛋白 前編

 院長がいろいろなものを食べて、血糖値がどうなるか?を調べて糖尿病の治療やダイエットに役立ててもらおう! というコーナーです。


・被験者は院長:糖尿病ではありません。

・血糖測定はフリースタイルリブレ2を使用

・食べるものは150kcalぐらいを目標



今回はカップヌードルで、カロリーは300ぐらいです。


*画像はクリックで拡大します。


普通のカップヌードル


シーフードの他にも定番の醤油味がありますが、そこは院長の好みで・・



麺スープ合計340kcalで、蛋白:脂質:炭水化物が2:3:10ぐらいで、カロリーの半分強を炭水化物が占めています。



今回のカップヌードル対決、先攻普通のシーフード、血糖値はどうでしょう?




血糖測定の結果は、ベースラインから60ぐらい上がって、1時間以上高めの血糖値をキープして、落ちきるまでに2時間ぐらいかかっています。




さらに注目してほしいのは普通タイプでみられたグラフです。

「過剰な低下」とラベルを貼ったところの左を見ると、食前よりも血糖値が下がっている事が分かります。


食事して2時間以上経った後に、血糖値がさらに下がっているのです。





血液中のブドウ糖の量を示す血糖値が上がると、余った分のブドウ糖を脂肪にして蓄えようと、インスリンが分泌されます。


また、内臓脂肪の多い人はインスリンの効きが弱くなるので、インスリンの分泌が

・少し遅れて

・たくさん

出る傾向があります。

これをインスリン抵抗性といいます。


 クルマでカーブを曲がるときに、速度が低い場合は運転が難しくありませんが、速度が上がってくるとブレーキのタイミングが難しくなります。

運転が上手い人は速度が速いと思えば早めにブレーキを適切にかけて、さほどスピードを落とさずにスムースにカーブを通り過ぎます。

運転が下手な人は速度が速いと思っても

・遅れて

・たくさん

ブレーキをかけます。


 下手な人はカーブに突っ込んで、曲がり切れないっ!と思ってから急ブレーキをかける。

その結果スピードが落ちすぎてカーブを抜けてから慌ててアクセルを吹かせるので、ギクシャクした運転になります。


同じ事が食後の血糖値にも言えます。


 炭水化物を含む食事を摂るときに、量が少ない場合は血糖のコントロールが難しくありません。

もう一度書きますが、内臓脂肪の多い=インスリン抵抗性のある人場合は、インスリン分泌が、

・遅れて

・過剰に

出ます。

 そのため、血糖値がすぐに上がってからインスリンを分泌し、血糖値が下がりきったところでようやくインスリン分泌を止めるので、血糖値は食事前よりも下がってしまうのです。

これを反応性の低血糖といいます。


 反応性の低血糖が起こると、普通の低血糖と同じで、やっぱりお腹が空きます。

フルコースの食事を取った後で、「デザートは別腹♡」な現象はこれで説明できますね。

(´д`)


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