当院で採用します。 採血だけの新しいガン検査ーAICS(アミノインデックス®)
先日、芦屋市医師会の総会に出席してきました。
その中で、ガン検診の結果が返ってきたので挙げてみます。
肺ガン健診(レントゲン検査)
受診者 7,201名 要精密検査 143名 肺ガン 4名 肺ガンの疑い 2名
確定 1,800人に一人 (36人に一人:要精密検査から)
大腸ガン健診(検便)
受診者 8,179名 要精密検査 644名 大腸ガン 17名 大腸ガンの疑い 2名
確定 481人に一人 (38人に一人:要精密検査から)
前立腺ガン(血液検査)
受診者 2,304名 要精密検査 249名 前立腺ガン 3名 前立腺ガン疑い 36名
確定 768人に一人 (83人に一人:要精密検査から)
思ったより効率よくないですが、受診しない人を引っ張り出し、かつ安価にできるものとしては仕方ないのかもしれません。
例えばポルシェに乗ってプラチナカードを持っている人は会社を経営している可能性が非常に高い、といった具合に、いくつかの指標をみると、『こうなっている可能性が高いのでは』と、推察できます。
同じようにAICS(アミノインデックス®)とは血液中の各種アミノ酸濃度約20種類を統計的に解析することでガンに罹患しているリスク(可能性)を評価する検査です。
評価できるガンの種類は
男性AICS 胃ガン、肺ガン、大腸ガン、膵臓ガン、前立腺ガン
女性AICS 胃ガン、肺ガン、大腸ガン、膵臓ガン、乳ガン、子宮ガン・卵巣ガン
です。
大まかに
ランクA:ガンになっている可能性は日本人全体の罹患率の半分ぐらい
ランクB:平均よりやや高めで1.3-2倍ぐらい
ランクC:平均の5倍以上
にランク付けされ、例えば胃ガンはランクA、肺ガンはランクCと言った具合に評価されます。
画期的な検査なのですが、三つ問題があります。
・保険が一切きかない。
・その上価格が27,000円と結構高い。
・検査は必ず予約しなければいけない。
ですが、当院でも採用することにしました。